民のしずく

利便性のあるヒモを目指して活動しています。

関連付けの力

少しづつ品種にも共通点が見え始めて、関連付けの効果が高まりそうな予感がしてきた。というのも、何かを記憶するには、自分の持っている知識に関連付ける事や、自分の言葉に置き換える事でかなり、覚えられるスピードや量が変わってくる。

だからこそ、基礎知識を付けておくと、土台を立てることが出来ているので覚えやすいのだが、これまで品種の勉強などしたことも無かったので、土台も全く無い状態からのスタートだった。だが、始めてから数日たち、何個かの品種に触れてみると少しだけ共通する点が見えてくる。

今日は、シラーという品種について学んでいたのだが、この品種の面白い所は、産地が変わると、味わいや、香りがガラッと変わるのが特徴だ。というのを、見た時に昨日話したリースリングに近いものがあるなと思った。

だが、リースリングは産地が変わるとではなく、品種の個性として、甘辛の二面性を持つのにたいして、シラーは産地で味わいが変わるのだ。この二つを関連付ける事に成功した今、恐らく記憶の定着率は、まだ共通点を見つけていないメルローなどよりも、遥かに良いと思う。

少し風変わりでありながら、世界中から愛されるシラーだが、ここに来てニューワールドという言葉が出てくる。シラーの産地は、二大勢力の様に、フランスのコート・デュ・ローヌという所で、もう一か所はオートラリアが大きな生産国になっている。

フランスで生まれた、シラーは、繊細でエレガントな味わいでありつつスパイシーさを兼ね備えた品の良いものに対して、ニューワールドのオーストラリアで生まれたシラーは、凝縮された果実味を持ち、まろやかなタンニンを放つ力強い味わいの物になる。

さらに、フランス産はシラーと呼び、ニューワールド産はシラーズと呼び方まで変わるのだ。ニューワールドとは、フランスやイタリア以外の国の事を呼び、南アフリカやチリ、アルゼンチン等色んな国の物がある。

シラーズは、ニューワールドもどんどん生産しているので、各国の味わいの違いなどを楽しむのも、面白いかもしれない。香りも黒い系統の物の香りが、強めで具体的には、ブラックチェリーや、鰹節さらにはベーコンにすみれの花といった個性のある香りを放つ、中々独特な品種である。

フランス産では、ピノノワールに近いものがあり、ニューワールドの物だと、カベルネに近い物になると思うと、これまた違った二面性を持つ面白い品種だと個人的には思う。