民のしずく

利便性のあるヒモを目指して活動しています。

ほろ酔いで書いてみた

今日やっとワイングラスが届いたので、少しだけ思い入れの深い、クロワザード・レゼルヴァ・ピノノワールを購入した。このワインはかなり印象深い思い出があるのだ。僕が、ワインバーで働いていた頃、弱冠18歳だったので、ワインのワの字も知らないような、ガキだったころお店でグラスワインとして置いていた物である。

僕の務めていたお店は、週に一回グラスワインのメニューが変わるのだが、このクロワザードシリーズは、2か月間も継続して使用されていたものなのだ。シリーズと言ったのには理由があり、ピノノワールシャルドネカベルネシラーの3種類があるのだが、どれも人気ですぐに在庫が切れるくらいの勢いで売れてしまうのだ。

しかも、グラスワインの金額設定は、5種類ほどあり、580円から980円までの幅で設定されている。このクロワザードのシリーズは、一本の値段が1000円くらいで購入出来るかなり、コスパのいいワインなのだが、お店では980円の価格設定で、提供していた。

1杯売れれば、原価は回収出来るという強気な価格設定で出していたにも関わらず、飛ぶように売れていたのだ。味の分からない僕にも、オーナーは「グラスワインのおすすめを聞かれたら、必ずこれを押してこい」といって、クロワザードの物を白赤どちらにしても、おすすめした。

この時は、自分の若さと、無知を売りにして「僕には、細かい事わかりませんが、皆さんの飲んでからのリピート率と満足度を見てみると、僕個人で美味しく無ければ返金保障しますよ」なんて進め方をしていた。

何故なら、皆飲めば必ずもう一杯は頼んでくれるからだ。それくらい美味しいものなんだなんて思って飲んでみても当時の僕には分からなかった。

だが、今になって飲み返してみると、これは美味しい。しかもかなり美味しい。3000円と言われて出されても、間違いなくこの味で3000円なら安いものだなんて、行ってしまいそうだ。

通の人が飲めば、また話は変わってくるのかもしれないが、まだ駆け出しの僕の様な人間からしてみれば、めちゃくちゃ美味しいワインである。

豊かな香りがあり、品種ごとの特徴をしっかりと、捉えているワインである。
料理にも合わせやすい、シャルドネピノノワールカベルネシラーとどの状況にも合わせて使いやすい品種の構成にもなっている。

6年越しに、あの時飛ぶように売れていた意味が分かったのだが、まだ他にも同じ金額帯で、同じように深みを出しているワインがあると思うと、どんどん挑戦して買ってしまいそうだ。気を付けて出費の管理をしなければ。