民のしずく

利便性のあるヒモを目指して活動しています。

新たな疑問

ドイツのワインについて、調べっぱなしなのだが、そろそろ一度グラスなどについて調べてみてもいいかもしれないと思った。というのも、僕の知っている限りのグラスにはリースリンググラス、ボルドーグラス、そしてブルゴーニュグラスの三種類は聞いたことがあるのだが、この中から考えてみると、何故かリースリングだけ品種なのだ。

他は、地名の名前が使われているのに、リースリングだけ品種なのである。この疑問点も解消したいところではあるが、今日は昨日の続き、QMPの六品格の特徴について書いていこうと思う。

まずは残っていた疑問の、トロッケンレーベンアウスレーゼについてだが、前回の記事でトロッケンは辛口という意味なので、矛盾があるのでは無いかと思っていたのだが、どの様に調べても答えが出てこなかった。

だが、共通して書かれているのはトロッケンレーベンアウスレーゼは極甘口のワインであるという事である。これだけは間違いないようである。という事は、特に今回のトロッケンについては深い意味はないのかもしれないが、この品格に限り貴腐ワインの元となる貴腐菌を使いブドウを腐らせて製造している。

この下のアイスワインになると、貴腐菌は使われないのだが、凍った状態でブドウを収穫する為に、名前にアイスという文字がついたのだ。意外にも、冷たく飲むとかでは無く、収穫の過程が珍しいために名前に繁栄されているだけである。

アイスワインもかなりの甘口ワインなのだが、冷たい土地特有の酸も少し含まれているため、甘口のコクと、切れのある酸味を楽しむ事の出来る物になっている。

その下のレーベンアウスレーゼは、通常の収穫時期をかなり送らせて、言い方は悪いが熟熟になるくらいまでに熟成させるため、コクのある甘口ワインになる。このあたりから、少しずつ糖度も下がり甘口から中甘口になり始める。

その下のアウスレーゼは、少しだけ収穫を遅らせる事でコクを生み出しているのだが、アウスレーゼには、少しだけ辛口の物もあるので、購入するときは少しだけ気を付けて欲しい。

そして、シュペートレーゼに至っては、普通に辛口の物から甘口まで幅広く扱っているため、ラベルなどをよく読まなければ、甘口と思い購入しても少しコクのある辛口ワインという可能性も出てきてしまう。

幅広い味わいなのは、カビネットも同じ事なのだが、カビネットに関しては軽い飲み口が特徴になっているので、コクを求めて購入するには不向きである。

最低でもアウスレーゼ以上の物から、初めてコクと甘味と果実味が凝縮されたデザートワインに出会う事が出来るのかもしれない。値段はランクが上がるに連れて高くなっていくが、感動も比例して上がること間違いないと思う。